妊娠35週。
ついに来週から臨月に突入する。
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経過は順調だが、身体のしんどさはピークだ。
現在、みぞおちから恥骨のあたりまでの約30cmを子宮が占めている状況。
胃も肺も心臓も腎臓もそれに圧迫されて、胸焼け、吐き気、動悸、息切れ、瀕尿、浮腫という豪華な不快症状の面々が勢ぞろい。
そして最も私を苦しめているのは、大きくなった子宮が坐骨神経を圧迫して起こる坐骨神経痛である。
これのおかげで、片道10分のはずのスーパーまでの道のりが40分かかる。
寝返りも起き上がるのも激痛を伴い、夜も眠れず。
言い古された事を言うようだが、妊娠というのは、健康な状態のまま自身の健康に改めて感謝できる貴重な期間だと心底思う。
足下に落ちているものを拾うとか、ちょっと起き上がって隣の部屋に移動するとか、トイレに行くとか、靴下をはくとか、そんな動作をたんなる日常の一コマとしてこなせていた自分の身体がいかに素晴らしいかを思い知らされる。
私がいま抱えている症状なんてのはいくら大騒ぎしたところで妊娠中の一過性のものに過ぎないが、年寄りと呼ばれるような年代になったら、もう逃れる術もなくこんな感じの身体が果てしなく続くのだろうなあ。
そんな事を思うと思わず涙が出そうになる。
思い通りに身体が動くっていうのは本当に幸せな事だ。
そしてすでにしんどい身体になっちゃってるお年寄りが身近にいたら、「生きてるって楽しいな」と思えるような事をしてあげたいものだ。
話は戻るがそんな感じで、ちょっとそこまでという距離でも、なかなか家に辿り着けなくなる事がしばしば。
そこいらへんの道ばたで行き倒れ出産しない為に、母子手帳、携帯電話、タクシー代は常に持ち歩くことしよう。
体調絶不調、しんどさのピーク。
そう言いながらに我が家では、ここのところ毎週末、来客を招いて新築パーティが行われている。
臨月妊婦を恐れずに遊びに来てくれる友人達にも心から感謝。