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妊娠まつり(仮)



子宮の詩

子宮の詩

私は子宮です。
私の唯一の働きは収縮です。収縮はエネルギーです。

今、私は妊娠して赤ちゃんを抱えています。
きれいな羊水をいっぱいに満たし、その中に赤ちゃんを浮かべて育てています。
時々はかわいくてたまらず、優しく収縮して抱きしめてしまいます。
しかしやがて赤ちゃんとの悲しい別れが来ます。

お産の時がくると、私は赤ちゃんをこの世に送り出すために
収縮して子宮口を開きます。
そしていよいよ赤ちゃんが生まれる時には
収縮するたびに赤ちゃんの胸を圧迫して呼吸運動を整えます。

私の不満は、私の主人であるあなたが、私に『陣痛』という名前をつけて
嫌な目で見ていることです。
私は何もあなたを苦しめるわけではありません。
むしろ私と一緒になって赤ちゃんの誕生に力を貸してください。
いえ、そんなに難しいことではありません。
私が力いっぱい収縮したら
『あら、ご苦労さま。お願いね』と言って
心と身体をリラックスしてくれれば、それで十分です。
そしてゆっくり息を吐いたり、動きたいように動いてみてください。
それだけ私の仕事ははかどります。

まあ、妊娠中も時々は私に会いに来てください。
そして私が抱いている赤ちゃんに会ってくださいね。
私たちはよい仲間なのですから、さわったり、なでたりしていただくと
私は本当にうれしいのです。
それではお産の時にまた会いましょう。さようなら

九島璋二先生著【安心できる はじめての妊娠と出産】から引用
# by ayumi_aso | 2006-12-01 21:29 | 雑記

ついに臨月

ジャガー横田は今頃どんな日々を過ごしているんだろう。
ジャガー横田と励ましあいたい。
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36週。いよいよ臨月。
といっても、いつ産まれてもおかしくないと言われる正産期は37週となる来週からなので、今週中に産まれてしまうとまだ早産なのだ。
予定日をはさんで前3週間と後1週間、この一ヶ月が勝負である。

体調の方は変わりない。
ただ、ここ一週間は本当によく引きこもったので、足腰の痛みがだいぶ和らいだ。
それと引き換えに運動不足。体重をまた1キロ増やしてしまった。

身体のしんどさは相変わらずなのだが、赤ん坊が早く出てしまう事を恐れて身体をかばってきた時期から、どんどん身体を動かして早いところ出してしまおうという時期にシフトチェンジされた事によって、精神的にはとても楽になった。
後期に入ってからすっかり投げ出していたマタニティヨガも再開するか。


不安に襲われたり恐怖におののいたり、ものすごく待ち遠しかったりワクワクしたり。
そわそわして落ち着かなかったり、逆に細かい心配事がどうでも良い事のように吹っ切れたり、精神が無駄に研ぎすまされていろいろな感情に流される。

お産の場所を求めて落ち着かない猫みたいだ。


今回のお産も相変わらず里帰りやお手伝いを頼まず、夫とふたりで乗り切るつもりの我が家。
その計画はあまりにも無謀でギリギリだ。

子守りをしながら陣痛に耐え、娘と立ち会い出産することにもなりかねない。
そんなことが上手くいくんだろうか。

まあ、ひとりで淋しく産むよりかはそっちの方が良いかも知れないけどね。
# by ayumi_aso | 2006-11-27 17:38 | 10ヶ月

臨月直前

妊娠35週。
ついに来週から臨月に突入する。
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経過は順調だが、身体のしんどさはピークだ。
現在、みぞおちから恥骨のあたりまでの約30cmを子宮が占めている状況。
胃も肺も心臓も腎臓もそれに圧迫されて、胸焼け、吐き気、動悸、息切れ、瀕尿、浮腫という豪華な不快症状の面々が勢ぞろい。
そして最も私を苦しめているのは、大きくなった子宮が坐骨神経を圧迫して起こる坐骨神経痛である。
これのおかげで、片道10分のはずのスーパーまでの道のりが40分かかる。
寝返りも起き上がるのも激痛を伴い、夜も眠れず。

言い古された事を言うようだが、妊娠というのは、健康な状態のまま自身の健康に改めて感謝できる貴重な期間だと心底思う。
足下に落ちているものを拾うとか、ちょっと起き上がって隣の部屋に移動するとか、トイレに行くとか、靴下をはくとか、そんな動作をたんなる日常の一コマとしてこなせていた自分の身体がいかに素晴らしいかを思い知らされる。

私がいま抱えている症状なんてのはいくら大騒ぎしたところで妊娠中の一過性のものに過ぎないが、年寄りと呼ばれるような年代になったら、もう逃れる術もなくこんな感じの身体が果てしなく続くのだろうなあ。
そんな事を思うと思わず涙が出そうになる。

思い通りに身体が動くっていうのは本当に幸せな事だ。
そしてすでにしんどい身体になっちゃってるお年寄りが身近にいたら、「生きてるって楽しいな」と思えるような事をしてあげたいものだ。


話は戻るがそんな感じで、ちょっとそこまでという距離でも、なかなか家に辿り着けなくなる事がしばしば。
そこいらへんの道ばたで行き倒れ出産しない為に、母子手帳、携帯電話、タクシー代は常に持ち歩くことしよう。


体調絶不調、しんどさのピーク。
そう言いながらに我が家では、ここのところ毎週末、来客を招いて新築パーティが行われている。
臨月妊婦を恐れずに遊びに来てくれる友人達にも心から感謝。
# by ayumi_aso | 2006-11-22 12:06 | 9ヶ月

準備

33週。
大きなお腹で荷物を抱えて幼児を連れてフーフー歩いていると相当ながんばり屋に見られるようで、最近は道を歩いているだけでも見ず知らずの方にねぎらいの言葉などをかけてもらえたりする。
駅伝ランナーみたいだ。

「いつ産まれるの?」なんて聞かれることもあり「来月末です」なんて答えるのだが、そう答えたあと、本人が一番おどろく。
もう来月には産まれるのか!

逆子と糖尿について再検査のお呼びがかかっていたのだが、検査の結果クリア。

とは言っても、逆子についてはもしかしたらまたひっくり返ってしまうかも知れないので安心はできないのだが。
糖尿については、たんに健診前の食い過ぎが原因だったようだ。


育児書や病院のパンフレットなんかには、だいたい妊娠8ヶ月くらいまでにはお産の準備や赤ちゃん用品の買い物を済ませておくように書かれているのだが、わが家の場合、恥ずかしながら臨月を目前に控えてようやくノロノロとカタログなどを集め始めた。

第一子の時は何が必要なのか見当がつかず、足りなかったり持て余したりで無駄の多い出産準備だった。
おかげで今回はその失敗も踏まえ、かなりスムーズに買うもの、借りるものを次々に決めている。
まずベビーベッドにベビーバス、ベビーチェア……衣服………おむつ………ベビー石鹸?

そ、それだけ??
第一子の時はかなり過保護に無駄なものまで用意して、結構な出費になった記憶があるが、第二子の宿命か、あまりにも簡単。
ビタ一文たりとも無駄な金を使ってなるものかという意図が丸見えの準備。

ま、そのかわり産まれた時から新築の家に住めるのだから文句は言ってもらいたくないね。

最近は一日に何度もお腹が張る。
「お腹が張る」というのはようするに子宮の収縮の事で、突然ギュウっとお腹が丸く固くなるような感じで、うまく言葉に表せないが、「痛い」ような「苦しい」ような、とにかくそのまま動き続けたら何かが出てしまいそうな感覚である。

後期になると強めの張りがかなり頻繁に起こるようになる。
注意しなくてはならない場合もあるのだが、体がお産の予行練習を初めている証拠なのだそうだ。

完全に抜かされている。
# by ayumi_aso | 2006-11-10 01:21 | 9ヶ月

トラブル

この手の経過を記録するブログで、更新を滞らせてしまったら、いままでやってきた全てがパアになるってもんです。
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ついに9ヶ月。
きっとこうなるんじゃないかと予想はしていたのだが、トラブルがじわじわと発生中。
今の時点では深刻なものはないのだが、貧血と逆子にくわえ、尿から蛋白が出たり糖が出たり。
今回はカロリー制限なんかもろくにせず、食べたいものを好きなように食べていたせいもあって体重の増加もそろそろ終止符を打ちたいところまで来てしまった。
あと2ヶ月もあると言うのに。
40キロ台で子どもを産もうという当初の目標も、前回の健診でついに叶わぬものとなった。

2週に一度の妊婦健診は胎児の成長の経過が分かるので楽しみなものなのだが、こう毎回モグラタタキのようにあちこちで警鐘が鳴り響いては、さすがに検査も憂鬱なものとなってくる。

腹の皮膚も今のところまだ裂けずに耐えているが、色んな意味で色んなところが決壊寸前。
出産が怖いとか言ってる場合じゃありません。
とりあえず造血剤と逆子体操とカロリー制限を毎日欠かさない事が、今の私にできる唯一の安産への道筋である。
そして本当はもっと散歩をしなくてはいけないところ。

がんばれあたし。


臨月に入ると徐々に胎児も骨盤の方に下がってくるので、この息が詰まるような胸焼けがおさまるはず。
胎児の推定体重も2キロを超えたので、万が一早産しても保育器で生きられそうな感じ。

私の体をぼろぼろに食いつぶしながら、胎児はどんどん育って世に出られる身体を着実に作りあげている。
そして完成のあかつきには母親の肉を裂いて命がけで外に這い出てくる。

誰だってみんなそうやって自分の力で必死になって産まれてきたはずなのに、人生を楽しめない淋しい大人に育ったら意味がないんだよね。
# by ayumi_aso | 2006-11-02 02:00 | 9ヶ月


アユミズム別館。

by ayumi_aso
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